78c728b2.JPG僕の高校時代の恩師に、書道家であり高校教師でもある大澤逸山(一仁)先生がいらっしゃいます。その大澤先生がこの度、日本を代表する美術展「日展」に10度目の入選を果たすという偉業を成し遂げました。その記念パーティーのお誘いを受け、夕方松本へ行ってきました。

大澤先生は今年50歳。僕らの高校時代、書道部の顧問だったときに31歳で日展に初入選。その後も入選を重ね、今年記念すべき10回目となりました。とにかく10人に1人以下しか入選しないという狭き門ですから、どれだけの価値があるかは分かります。従いパーティーにも、ものすごい数の人達が集まっておりました。高校時代の懐かしい顔にも会えました。
先生が挨拶をされた中で心に残っていること。まず、これは先生のお師匠さんの話ということですが、才能とは「書を続けていける環境をつくること」との教えを守り今でも勉強を続けている、ということ。よく"継続は力なり"と言いますが、"継続は才能なり"と言い換えられるかもしれません。芸術だけではなく、趣味や仕事にも当てはめることが出来そうです。

もう一つ、これは記念に持たせていただいた筆筒にもしたためていただいた言葉で「楽在其中」(楽しみは其の中にあり)。辛く悲しい時も日々の生活や仕事の中にこそ楽しみを見つけ、志を貫いていこう、という意味です。書家と教師という二束のわらじをものともせず、パワフルに、そして楽しそうに人生を進んでいる先生を見るに付け、まさにこの言葉を体現されているんだな、と感じました。

高校を卒業して以来、ほとんど筆を握らない不真面目な教え子ですが、たまには硯に向かって墨を磨らなくちゃな、と思います。


*写真は日展入賞作品。「篆(てん)書」という書体です
(Caplio GX100)